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購買部門のミッションと、達成のための社内外信頼関係構築の重要性

購買部門のミッションと、達成のための社内外信頼関係構築の重要性

購買部門の最重要ミッションは、「良いものを、適正な価格で、安定的にかつタイムリーに、調達すること」です。
安定的な調達ができなければ、生産活動が不安定になり、コストをただ下げる活動だけでは調達品の品質が下がり、それに伴い製造物の品質も下がってしまいます。
競合製品に価格や品質で負けないためにも、購買部門は品質・価格・安定調達のバランスを上手に取ることが業務に求められます。
そしてそのためには、調達元(サプライヤ)はもちろん、購買・調達の要求元である社内共とも信頼関係を構築していくことがとても重要となります。彼らと信頼関係を構築していくことで、価格の透明性の確保や、対象品目の価格の妥当性の判断材料を提供してもらいやすくなり、正しい金額でモノを買えるようになるための見積査定ができるようになります。

サプライヤとの信頼構築の必要性


適正価格でモノを調達するためには、購買担当者に「見積の妥当性を判断するための能力」が備わっていなければなりません。しかし、その前提として見積の妥当性を判断するための材料を取引先から入手しなければなりません。
サプライヤから受け取ることのできる判断材料の代表的なものが、「見積明細」です。
モノづくりの現場の見積明細とは、対象の成果物が適正な材料や工程で製作されたと証明するための重要な資料です。見積明細は通常、外に公開されることはありません。そこに記載される情報は、その企業におけるモノづくりの最適解やノウハウが元となっているため、中々オープンにすることが難しいのです。
購買担当者は、勘や経験だけに頼ったハードネゴシエーションをするのではなく、この見積明細を確認しながら、適宜妥当性を判断するフェアな取引を行い、またサプライヤは適正な工法で製作した証明として提出するということで、双方の信頼関係が構築され、企業間取引のベースとなっていきますので、しっかりと誠実な取引とするよう常に意識することが大切です。

社内部門との信頼構築


購買担当者はサプライヤだけではなく、社内からの信頼を得ることも重要になります。
購買部門のミッションである「良いものを、適正な価格で、安定的にかつタイムリーに、調達すること」。
それを実現するには、購買部門だけでは成立せず、関連部門に協力してもらうことで初めて実現することができるものです。
そのためにも、取引先への窓口かつ社内のまとめ役として、社内の課題や問題に対しても誠実に対応し、課題や問題点に真摯にする姿勢を示すことで、密接なコミュニケーションを取っていくようにしましょう。
関連部署の様々な質問や要望に対して主体的に関わっていくこと姿勢が、購入品目の詳細仕様や工法、価格の妥当性を理解することにつながり、最終的には最適購買見極めの力にもつながっていきます。

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